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派遣会社の勤怠管理、Excelの限界とSaaS移行の見極めポイントのイメージ

派遣会社の勤怠管理、Excelの限界とSaaS移行の見極めポイント

多くの派遣会社が、最初は Excel で勤怠を管理します。手軽で費用もかからず、 少人数のうちは十分に回ります。ところがスタッフや派遣先が増えるにつれ、 月末の集計に丸一日かかる、拠点ごとに様式が違う、といった歪みが出てきます。 この記事では、Excel 管理の限界のサインと、勤怠管理 SaaS へ移行する際の見極め方を整理します。

Excel 勤怠が限界に近づくサイン

ひとつでも心当たりがあれば、Excel の運用が「回っている」のではなく 「担当者の頑張りで支えられている」状態かもしれません。

なぜ Excel では限界が来るのか

Excel は万能な表計算ツールですが、勤怠管理の専用ツールではありません。 打刻の自動化、拠点横断の集計、締め処理といった派遣の勤怠特有の流れは、 すべて自分で数式やマクロとして作り込むことになります。作った本人が異動・退職すると メンテナンスできる人がいなくなり、ブラックボックス化する——これが属人化の正体です。

派遣ならではの、勤怠が複雑になる要因

一般の勤怠管理と比べて、派遣の勤怠には構造的に難しい要素があります。表計算の限界が 自社勤怠より早く来るのは、だいたいこのあたりが理由です。

見落としやすいのが「36協定の範囲」

派遣で特に注意が要るのが時間外労働です。労働者派遣法44条の特例により、労働時間や休憩・休日、 時間外労働については派遣先が使用者としての責任を負う一方、36協定を締結・届出するのは派遣元 という分担になっています。

つまり派遣先は、派遣元が結んだ36協定の範囲内でしか時間外労働を命じられません。そして派遣元の側は、 派遣先での労働時間を確認できる体制を整え、範囲を超えないように情報提供することが求められます。

ここで効いてくるのが勤怠の可視化です。派遣元が実績をリアルタイムに把握できていないと、 派遣先が協定の範囲を超えていても気づけません。月末に集計して初めて分かる運用では、 気づいた時点で既に超えている、ということが起こりえます。

(責任分担の詳細は厚生労働省の 派遣先向け資料 等の一次情報をご確認ください。)

SaaS 移行を見極めるポイント

勤怠管理 SaaS は数多くありますが、派遣会社が見るべきポイントは絞られます。

  1. 打刻から集計まで自動でつながるか。転記の手作業がなくなることが最大の効果です。
  2. 多拠点・多派遣先を一元管理できるか。会社全体の勤怠が1画面で見えること。
  3. 自社の業種に合っているか。汎用の勤怠ツールは機能が多い反面、派遣に不要な項目も多く、 逆に派遣特有の運用は作り込みが必要なことがあります。
  4. 小さく始められるか。いきなり全部入りの基幹システムを入れるのではなく、 まず勤怠だけを切り出して導入できると、移行のハードルが下がります。
  5. 打刻の手段がスタッフの実態に合うか。スマホ、現場の共用端末、IC カードなど、 就業先の環境によって使える手段は変わります。1つの方法しか選べないと、結局その現場だけ 紙や表計算に逆戻りします。
  6. 修正の履歴が残るか。勤怠は必ず修正が発生します。誰がいつ何を直したかが残らないと、 派遣先との認識違いが起きたときに確認できません。

移行を失敗させないための段取り

乗り換えで一番多い失敗は、月初に切り替えて締めまでに間に合わなくなることです。次の順序で 進めると、リスクを小さくできます。

  1. 1拠点・1派遣先だけで試す。全社一斉には切り替えない。
  2. 1ヶ月は表計算と並行させる。両方の集計値が一致するかを実際の締めで確認する。
  3. 締め処理まで通してから、対象を広げる。打刻が動いても、締めと請求まで通らなければ 移行できたことになりません。
  4. 過去データは移さない判断も検討する。締め済みの月次結果だけを残し、明細は旧ファイルを 保管するほうが、移行コストは大幅に下がります。

「大きすぎず、汎用すぎない」選択

勤怠管理の乗り換えでつまずきやすいのが、「汎用ツールだと作り込みが必要」「基幹システムだと 重くて高い」という板挟みです。勤怠管理の Staffix は、派遣スタッフの打刻・集計・拠点管理に 特化しつつ、必要な勤怠だけを単体で導入できます。使わない機能を抱え込まず、 まず月末集計の負担をなくすところから始められます。

まとめ

Excel 勤怠は少人数なら十分ですが、集計に時間がかかる・属人化しているといったサインが出たら、 移行の検討時期です。派遣に合った、小さく始められるツールを選ぶことで、 乗り換えの負担を抑えつつ、月次の手間を減らしやすくなります。


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本記事は公開時点で確認した一般的な情報をまとめたものであり、 個別の法令判断・税務判断を代替するものではありません。制度は改正されることがあるため、 実際の対応は所管省庁の一次情報および貴社の顧問専門家にご確認ください。

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